Ythe Records (レコードとCDの日々)

いいな、と思った音楽を紹介しているブログです。新しい音楽を聴くきっかけになれたら幸せです。

Live In Chicago / King Crimson

 こんばんは!こんな台風の夜は、ゆっくりお家で音楽タイムですね!

今回はこちら!King Crimsonの最新ライブアルバム「Live In Chicago」です!

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CD2枚組!!

 

曲目はこちら

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日本では「ライヴ・イン・ウィーン2016」が先に出ておりますが(日本以外の国ではまだ発売していません)、それよりも新しい2017年のライブ音源が収録されています。

King Crimsonは、2014年にまさかの復活をして以来、世界各国を周りライブツアーを続けています。2015年末には待望の来日公演も行われました!!

 

復活の際のメンバーは、驚きの7人編成!!!!その中にはTony Levinはもちろん、70年代クリムゾンを支えたサックスプレイヤー、Mel Collinsも入っていました!!

今回のラインナップでは、90年代のツインドラムを超え、トリプルドラム編成となっています。

そのトリオの一人だったBill Reifinが一旦離脱したものの、すぐ帰還。その穴を埋めていたJeremy Staceyはバンドに残ることに決定、8人編成となりました。

遂に前代未聞のドラムカルテットになるかと思われたのですが、Billはキーボードプレイヤーに専念しています。

(今調べたところ、今秋のアメリカツアーではまたBillが抜けて、代わりにChris Gibsonと言うキーボードプレイヤーが参加しているようです。)

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復活後、小出しにライブ音源をリリースしていた彼らが、2016年「Radical Action (To Unseat The Hold Of Monkey Mind)」と言う、ライブアルバムながら観客の声援を一切排除している、超強烈作品を出したばかりなのですが、さらにその上を行くハイテンションなライブアルバムがこの「Live In Chicago」です!

Radical Action」は、何日間かのベストテイクを収録したものですが、「Live In Chicago」は2017年6月28日のシカゴシアター公演を丸ごと収録しています!

もうすぐ、かの有名なデビューアルバムから50年が経とうとしている今、ますます演奏が攻撃的になっております。

前述の「Radical Action」では、ダブルトリオだった「THRAK」の時同様、極端に左右に振ったミックスで、Robert Frippのギターも若干引っ込んだ印象でした。(来日公演でもFrippのギターが小さめだった気がするのですが・・・)

今回のミックスは極端に左右に振ることなく、トリプルドラム、ツインギター共に真ん中よりに。このミックスによりもっと攻撃的になり、カオス感が倍増!ライブアルバムらしい音になっています。

 

今回は、「Radical Action」のツアーでは取り上げられなかった80年代クリムゾンの「Neurotica」「Indiscipline」や、アルバム「Lizard」から「Circus」「The Lizard Suite」(The Battle Of Glass Tearsの部分です) 、アルバム「Islands」からタイトル曲「Islands」も収録されています。

Adrian Belewの癖のある歌をどう仕上げてくるのか、少し不安もありましたが、まさかこう来るとは・・・見事にJakko Jakszyk流に調理されています!

そこにMel Collinsのサックスが素晴らしい調和!

David Bowieの「Heroes」もしっかり収録していますよ〜!!

そして、新曲「The Errors」も披露されています!!!

King Crimsonの各年代のライブを聴いていつも感じるのは、どの時代、どのメンバーで演奏されても、そのメンバーで演奏することを前提に作ったのではないかと思えるほど、素晴らしい作品に仕上がっていると言うことです。

 

何回か活動をやめ、復活を繰り返してきたKing Crimsonですが、いわゆる代表曲的なものを演奏することはほとんどありませんでした。(80年代の復活の際は「21 Century Schizoid Man」をやりませんでした。)

しかし今回の復活では、過去の曲たっぷり演奏しています。

ただ、それは他のバンドによくある同窓会的なライブ(それはそれですごく嬉しいし、私も見に行きますが)と違い、「歩みを止めない現在進行形のKing Crimsonを聴きに来てくれ!」と言うRobert Frippのメッセージだと思います。

 

 

とどまることを知らないKing Crimson、今後がますます楽しみです。ニューアルバムも聴きたいです!

(そして、今年の9月、Adrian Belew本人が「将来Crimsonに戻ることもあるかもね!」と発表・・・楽しみ!)

www.dgmlive.com